「愛理のことを保健室に運んだのは、弘之君なんだよ!」
うそ…弘之が…
知らなかった。
「弘之君が愛理を抱き抱えて保健室に運んだのよ!」そうだったんだ。じゃあなんで穂菜美は隠そうとしたんだろう…
「!」
「愛理?どしたの?」
わかったかも知れない。どうして穂菜美が隠そうとしたか。
「穂菜美!穂菜美は!?」
「えっ…さっき帰っ…」
あたしは走り出した。穂菜美とは家が近いからいつもの道を全速力で駆ける。