明らかに様子がおかしかったが、あたしはあえてそこに触れず、
「そうだったんだ~!知らなかったよ~」
と、かえした。
穂菜美がごまかそうとしていたのはなぜなのだろうか。
本当に運んでくれたのは誰なのだろうか。
「愛理!!大丈夫~?」
飛鳥と花菜だ。どうやら、心配していたらしい。
「だけど、ロマンチックだったよね~」
「うん!!うらやましい~」
何を言ってるのかわからなかった。
「?何のこと?」
ふたりはばっとあたしを見て、
「わかんないの~!?」
と言った。
「うん…なんのこと?」