目を覚ましたとき、あたしは保健室のベッドの布団の中だった。横には心配そうに穂菜美が座っていた。
「穂…菜美…?」
心配そうな顔がぱあっと明るくなった穂菜美。
「愛理!!」と言って、穂菜美は抱き着く。
「良かった~!」
あたしも、少し安心した。それよりもあたしをここまで運んでくれたのは誰なのだろうか。
「穂菜美!あのさ…」
「ん?」
聞いて見よう。穂菜美に。「あたしをここまで運んできたのは、誰なの?」
すると穂菜美は、ドキッとしたように見えた。
そして少しためらって、
「と…隣のクラスの先生だよ。愛理覚えてないんだ~」
と、言った。