新菜が近付いてくる。


歩数に合わせて私の鼓動も大きくなる。


泊まって良いって言ったよね?


前言撤回なんて、無効だよ?


新菜が私の前に立って、肩を掴んだ。


視線が私の胸に突き刺さる。


息が出来ない。


「女の子って、これが普通なのよね…」


「え?」


つむっていた目を開けた。