4月22日ー
この日は一生忘れられないだろう。
他の人にとっては
ただのいつもとかわらない日。
でも、私にとっては大事な大事な日。
だんだん新しいクラスに慣れて
毎日が充実して楽しく感じていた。
なぜなら、大好きな君の
笑顔が見れるから。
この日、田口と同じマンションに住む
私の友達である唯菜(ゆいな)に昼休憩
ある場所へ連れて行かれた。
もう2年になる私でも知らないところだった。
そこは、私たちの教室の校舎の一番上にある
屋上に通じるわずかな空間だった。
太陽の光が微かに差す、とても落ち着く場所だ。
『もー!!葵ってば、早く早く』
唯菜が私を急かす。
『ちょっとー!!どこに連れて行くつもり?』
『んー??さぁね♪』
『さぁって…』
『いいから!いいから!』
いやっ、よくないよ…。
そして、あの場所に着いた。
そこには、ある人がいた。
その人は、私の大好きな人。
田口だった。
私は、自分の目を疑った。
頭の中は真っ白。
田口は立ち上がって言った。
『好きです。付き合ってください。』
いきなりの事で
私はパニック状態。
『…?? えっ??
何て言えばいいんだろう・・・。
えーっと…
えーっと…
・・・・・・いいよ!!』
恥ずかしさのあまり私は
その場から逃げた。
きっと顔が真っ赤だったと思うから。
でもね、すーっっっごく
嬉しかったんだよ?。
気持ちを伝えてくれて
好きになってくれて
本当にありがとね。
この日から、私は田口の彼女になった!!
私にとって、田口にとって始めての恋人。
それが嬉しくて堪らなかった。
やっと田口の正式な彼女になれた事が
何よりも嬉しかった。