ピーンポーン


やばいやばい。
ドアフォンだけで高鳴る鼓動。
心臓ばくばく。


急いで玄関に向かった。

『あっ、田口』

今、自然に笑みがこぼれた。

『なんかごめんね。
 はいコレ!!』

いきなり茶色い包み紙を
手渡された。

『・・・え?』

『ちょっと早い
 クリスマスプレゼント』

・・・・・・・。
うそ・・・。
嬉しい。

『えっ、いや。悪いよ。
 私用意してないし!!』

『いいんだよ。
 受け取って?』

そんな笑顔で言わないで。
愛しくてたまらないじゃん。

『ありがとう。
 じゃぁ頂きます』

『おう。じゃぁまたな』

『うん。またね。 
 気をつけて帰ってね』