この頃、陵は・・・
まさかのまさか!!
井上に恋をしていた。
ふたりは、席が隣同士で
毎日話してて・・・。笑
イチャついてる!!笑
そして、この二人も
好きの人の話をしてしたのだ。
陵も、井上に
゛同じクラスのバスケ部
 に好きな人がいる”
って言っているみたい。


いつしか昼休憩まで
4人でこんな話をするようになった。

『つーか、田原と寺本(陵の苗字)の
 好きな人って俺か田口ってことっしょ?』

井上が言った一言に
頬を赤らめて、お互いを見合う陵と私。

『ま・・・まぁ・・・』

陵が恥ずかしそうに言う。

『ってか!!バレー部って言っても
 このクラスには9人もいるから
 わからないよ。 
 もうひとつヒント!!』

私のお願いに仕方ねえなっと言いながら

『何が聞きたいの?』

って優しく聞いてくれる田口。
きゅん・・・
胸が締め付けられる。

『その子って髪はショート?』

なぜこんな質問にしたかって?
それはね、このクラスにショートの
バレー部の子は、私と陵だけだから。
だいたいの目星はつく。

もしロングだったら
私の恋は終わる。
それでも、
ちゃんと好きな人は伝えるよ。
そう心に決めた。

『・・・ショート』
『俺もショート』

田口に続いて、井上も言った。

また希望の光が見えた。
やったー。
って事は、田口の好きな人は
私か陵ってことだよね。
もし、田口が陵の事が好きだったら?
私は、その事実を受け入れることが
できるのだろうか。
不安が募る。