次の日。
祐の死が報告された。
…哲弥からのメールで。
「哲弥…あたし…,どうしたらいいんだろう」
震えた声であたしはそう言った。
哲弥は肩を抱き寄せ,「大丈夫」といってくれた。
でも,実際のところはどうしたらいいのかわからないのはあたしじゃなくて…哲弥だよね。
いつメンの中でも1番中がよかったのに。
大切な親友が事故に遭い,旅立ってしまった。
よく物語や漫画なんかでありがちなこと。
でも…それが現実で起こると,こんなにも苦しくて…切なくて…涙が溢れることなんだ。
あの物語の主人公は強くなって話を終えた。
あたしは…強くなれる?
自信ないよ…。
戻ってきて…,祐…。
どんなに願っても,祐は戻ってこなかった。