「結臥っ!!」

後ろから女の声が…
恐る恐る振り返った。

「な…夏美…」

わわわわ
顔が熱くなってくのがわかった。

「結臥?お前顔真っ赤だぞ?
 はは~ん。岡田がいるからか~」

夏美って言うのは、俺の彼女の岡田 夏美(おかだ なつみ)。
なんか告られたから付き合ってる。
俺ってこれで本当にいいのかな…?

「おいっ!!蓮汰早く教室行くぞっ」

俺はここにいるのがなんか嫌だった。
早くこの場から逃げたかった。
別に夏美が嫌いとかじゃなくて、
俺のこんな顔を見られるのがいやだったから。

「岡田を置いてっていいのか~?」

蓮汰の言葉を耳に入れず
俺は蓮汰の手を引っ張って教室に行った。