「家はどんな場所か……」 折りたたみ式の携帯電話を畳むとポツリと呟いた 「もしかして愛美ちゃん?」 下から聞こえてきた声に視線を向けた 「ああ」 「やっぱり。奈々に声そっくり」 「俺もそう思う」 特に中学生になった辺りからわかっていても一瞬まさかと思ってしまう 「上手くやれてるの?聞いた時は本当にびっくりしたけど」 「…少し壁にぶつかっているみたいだ。でも大丈夫だろう」 ポケットのタバコに手がいきそうになってやめた 病人の前だ