岳ちゃんが静かに話始めた…
「秦野…椎夏は今付き合ってる人がいる。でも、そいつは最低なやつでな…椎夏に暴力を振るって椎夏を独占しようとしてるんだ…椎夏がそいつと付き合いだした頃は幸せそうで、俺も妻も寂しさを軽減出来ていたことに安心していた。それが、1ヵ月後くらいに椎夏はボロボロで帰ってきた。椎夏が俺たちに泣きついた…それから、妻が椎夏を送り迎えしていた。でも、校舎には入れないから門の前で待っていたんだ。そしたら、椎夏を妻の前で連れ去った…それから俺が朝は椎夏を乗せて学校にきている。放課後は妻が学校の許可を貰って、迎えに来ている。会わなくなると、電話がひどくなって…椎夏は放課後、俺の仕事が終わるまで待つようになった。電話があった日はね。」