−相成奏斗は、しばらく笑ってた。

「…何か、用があるんじゃないの?」


『あ?あぁ…忘れた!ま、大したことじゃねぇ。』


「…そう。」

−よく見たら、相成奏斗は耳にピアスが何個もあった。

……不良ですか。

「ねぇ、奏斗くんって呼んでいい?」


『全然いーよ。理央も、呼べよ?』


「知らなーい。」

−相成奏斗は、あたしの頬を掴んだ。

……ひどい。

『いーな?理央?』


「…分かりましゅた。」

−奏…斗は、笑いながら教室を出ていった。

…授業だよ?

「奏斗くん、やっぱりケンカ好きっていうのは嘘なんじゃない?」


「……そうかもね。」

−あんな風に、笑うあいつがケンカ好きっていうのが信じられなかった。

……仲良く、なったのかな。友達?

少し、嬉しくなった自分がいて…授業をうけた。