急に、頭の中に響き渡るあの音。
不快感を覚え、目を開けた。
「ぅ…ん〜…ん…」
もう朝か。
私は、不快感の原因、目覚まし時計の停止ボタンを押した。
「ふあぁ〜眠っ…」
…あ、羅々起こさないと。
私は羅々の部屋に向かい、軽くノックしてドアノブを回した。
ガチャッ
「羅々〜?朝だけど…」
「…んん〜にゃぁ〜っ…スー」
なんか…か、可愛い…(笑)
「羅々ー?朝だよー?起きないと」
「スースー…にゅ…」
起きないし。
仕方ない。こんな時は…実力行使だ。
フゥッ
「はえつきにあたがまらかあたば!?!?」
バッ
な…何語…?
「ふぇっ?!何なに?!今…耳に息が…って、あぁっ!!」
私を見て、ぷくーっと頬を膨らませる羅々。
「もぉ〜す〜ちゃんのいけずー!!」
…いじけた。
「はは!!ごめん。ご飯作るから起きて!!」
「ご飯!?やったー!!はぁ〜いっ♪」
機嫌直るの早っ!!そして扱い易っ!!
世話のかかる妹みたいだなぁ(笑)
私、妹いないから、何となく胸が擽ったい。