「泣いてもダメです。わたくしは一応、昴様の執事ですので。これ以上は秘密にしておけません」

「うぅ〜神田なんか飛ばしてやるぅ〜(泣)」

「契約書の拇印は昴様の物なので、美弛琉様にはその権利はありませんよ」

「…神田の馬鹿ー!!一家の主は、この桜木 美弛琉様だぞ!!」

「しかしわたくしの主は貴方ではなく、昴様ですから」

な…壮絶なバトルが目の前で繰り広げられている。

「ですので昴様、話をさせていただきます」

「あ、はい」

私はベットから上半身だけ起き上がった。

「昴様、近頃浮上したストーカーの件ありましたよね」

「あぁ…うん。でもこの2日間くらいは何も無かったような…」