「え?だって皆、デートなのに私を家に呼ぶんだよ?あ、苓と紫雲だけは違くなっちゃったけど」

「……考えることは一緒…か…」

「??」

紫雲は哀愁に満ちた顔で、何か一言呟いた。

「あ…昴、気にしないで…こっちの…こっちの話だから…(泣)」

こっちの話、多いなぁ…ほんと。
しかも、目…うるうるしてない?
だ…大丈夫かな…?

「すっ昴、俺、片付けてくるね」

紫雲はそう私に言い、鍋を持とうとした。

パシッ

「…?どーしたの、昴」

「何が?」

「え、いや…腕…」

「??」

意味がわからないと思いながらも、私は紫雲の腕を見た。