「はい、あーん」

んなっ…!!
なっ何?!紫雲、いつもより積極的じゃない?!

紫雲はフーフーしたお粥を、私の口元に向けた。
それも、すごいニコニコ顔で。

「昴?…食べたくない?」

そんなことは無いよ!!
神田の料理美味しいもんって…違う違う。

「…//」

私はポッとしながらも、勢いよくスプーンに食いついた。

カプッ

…うま。

無意識に綻んでしまう私の顔を見たのか、

「…美味し?」

紫雲は優しく微笑んだ。

くそー…何だよっ…病気のときに優しくされると、何だか…あぁっよくわからないけど…この気持ち…

むず痒いぃ(泣)

「…美味しいよ。でも紫雲、疲れるだろうし、私自分で食べるよ」

私は紫雲の持つスプーンに手をのばした。