「ん…」

汗ばんだ身体が気色悪い。
張り付く髪に嫌気がさす。
気色悪さを身に染みて感じるにつれて、だんだんと頭は覚醒していって…

突然、ヒヤッとした冷たさを額に感じた。

パチッ

「ぅ…わぁあああっ///すっ昴、目が覚めたの?!」

私が目を開くと、目の前に紫雲のドアップがあった。

??

「…ここ…」

「すっ昴の家。お兄さん達に連絡したら、神田さん?が来てくれた」

そっか。私、倒れたんだー…って…何で?

ていうか、いつの間に連絡取り合う仲になってたんだろう。

「昴は風邪。主治医さんが診てくれた。それと俺、お兄さん達と文化祭のときから連絡取ってる…」

私の疑問に気付いてか、紫雲は親切に説明してくれた。

「…ていうか昴、まだあんまり寝てない。寝たほうがいいよ」

「…ん、ありがと。神田は?」

「神田さんは買い出しみたい。俺は留守頼まれた」