「紫雲は、兄弟いるんだよね?」 「ん…兄と、双子の妹と弟」 「そっかぁ…っ、?」 ?? 紫雲としばらくの間、歩きながら話していると、フラフラッと足元が揺れる感覚がした。 あれ? 私、どうしたのかな? だんだんと目の前が霞んでいくし、隣で静かに話してくれてる紫雲の声も、掠れて聞こえて耳に届かない。 「昴?…うあっ、昴!!」 トサッ 何だか、暖かい何かに包まれている気がした。 ―… ――…… ―――……