「ふんふふ〜ん♪」

「「「「「(ご機嫌だっ俺達の昴が、わかりやすくご機嫌だっ!!)」」」」」

昨日のこともあり、私は機嫌がいい。
でも、少し頭が痛いのは気のせいだろうか…

カタン

「…昴、準備した。行こ?」

紫雲が近付いて来た。

「「「「「(つっついに紫雲までー?!俺もレンタルしてぇえええっ!!)」」」」」

クラスメート達は、自分の欲望に飲み込まれそうだった。

「うん、どこ行くの?」

「俺の…家」

「「「「「(ご両親に挨拶ぅううう?!いや、まさか、ありえなっうおぉおおお!!)」」」」」

もはやクラスメート達の精神は、崩れ落ちる寸前である。

「家?そっかーじゃあお邪魔するー」

「…ん」

私と紫雲は雪が積もる外に出て、並んで歩き出した。