「ていうか、僕達忘れられてません?」

「そーですわね、お兄様」

しばらく私達を見守っていた?一ノ宮兄弟が、揃ってむくれている。

なっ…なんつー可愛さ…

「昴、今日のデートは姫ちゃんとだったようですが、次こそ僕がお相手しますから」

「お兄様っそのときはわたくしも行きますわっ」

「ひっ姫ちゃん…」

「昴、もう一度ゆっくり遊びましょうね?わたくし、行きたいところがありますの」

クマのぬいぐるみをギュッと抱きしめて、フリフリのスカートをひらりとなびかせながら、姫乃ちゃんは可愛らしくウインクをした。

最初とは全く正反対になったなぁ…印象が。

「姫ちゃんん〜…あぁ…何故僕には、廻って来ないんですか…(泣)」

運が。かな…?(笑)

とりあえず、神田の家系のことも、苓の周りのことも…色々知れた1日だったな♪