「はい。神田家が運営する、執事育成プログラムです。ハタチまでその教育を受け、初めて一人前の執事となれるのです」

え?でも、神田って…

「神田って、私が小さい頃からいなかった?」

「浅葱様は違うんです。執事の過程を、5歳で終えられてしまいましたので…」

みどりさんは、神田を尊敬の眼差しで見上げている。
やっぱすげぇ。
流石エリート執事。

「みどりは5回もテスト落ちたんですよね」

「ごっ5回?!」

ということは…?

「みどりは25です」

神田より年上かいっ!!
年上相手にあんな感じで良かったの?!

「執事は、年齢より実績を評価されますので、実績をあげてきた者が上なのです」

…厳しい世界だ…