「さっ桜木財閥?!」
みどりさんは、私が身分があるのは理解していたようだけど、あの桜木財閥だとは思わなかったようだ。
「謝れ、みどり」
「そうですね。昴の執事さんの言う通りにしなさい」
「…ですわね」
…皆の圧力…すげぇ…
「もっ申し訳ございませんでしたっ!!ご無礼お許し下さい!!」
ズサッと土下座するみどりさん。
「えぇっ…いや、私は別に気にしてないから…」
「いえ、本当に申し訳ありません!!何というバチ当たりな…」
さっきのキリッとした目と真逆の、泣きそうな顔になっているみどりさん。
「昴様、わたくしの姪がとんだ無礼を…申し訳ありません」
「めっ姪?!」
神田の口から、まさかの言葉。
「言ってませんでしたか?わたくしは7人兄弟で、1番上は年の離れた姉、その下、つまりわたくしと弟は年子、真ん中は双子、その下2人はわたくしと半分血の繋がった14歳と13歳の妹と弟なのですが、わたくしは2番目の長男で、わたくしの上には20歳ほど歳の離れた姉が1人います。そしてみどりは、その姉の子供なのです。神田家の血筋は皆、執事教育を受け、何処かの執事として働いています」