「あ…浅葱様!!」
はい?
「みどり、昴様に対しての無礼、どう償いますか?」
声の主は、買い物袋を手に持った私の執事、神田だった。
かなり…怒ってる。
眉がピクピクしてる。
「…ということは…このかたの身分は…」
「全く…有名なかたの顔すら知らないなんて、執事として下の下ですよ」
「………」
みどりさんは納得いかないような顔をして黙っている。
「かっ…神田…あんまり怒らなくていいよ?私は大丈夫だから」
「昴様……申し訳ありません。…みどり、桜木財閥次期後継者の昴様がそうおっしゃっている。謝れ」
私が大丈夫って言ってるのに、何だかいつもより厳しい?
しかも、2人は知り合いみたいだし…
名前で呼び合ってるし…