「それはわかりま…って…昴!!」

あー…気付かれたよ…

「どうしてここに?!」

そっか。
さっきのみどりさん?と姫乃ちゃんが話してるの、聞いてないもんね。

「お兄様?昴を知っているんですの?」

「えっ…いや、知っているも何も…僕の学校の生徒会のメン…いえ、想い人ですから」

姫乃ちゃんの問い掛けに、"想い人"とにっこり笑いながら答える苓。

ちょっ…恥ずかしいからやめてよっ…!!

「…おっお兄様…あの…このかた、男性では…?」

「そうですよ、苓様!!早まられては困ります!!」

姫乃ちゃんは首を傾げて、みどりさんは怒鳴っている。

あぁそうか、私一応男子用の制服着て、髪も結ってるんだった。