ライトに照らされ、優雅に泳ぐ魚達。
魚群になったり、大物がいたり。
小さな水槽には、珍しい小魚が泳いでる。

「……す……すごい…♪」

水族館に入ってすぐの、姫乃ちゃんの一言。
目が輝いてる!!
やっぱりそういうとこは、子供らしいな。

私は姫乃ちゃんのキラキラ光る目と、興奮で赤く染まった頬を見て、クスッと笑ってしまった。

「…な…なんですの?」

ちょっと照れ隠しのように口を尖らせながら、そう言う彼女に、本当に吹き出しそうになったけど堪えた。

「姫乃ちゃんが可愛いなーってね?あ、イルカショーってまだあってるのかな?」

「……//ちょっと昴、言い逃げは止めなさい!!」

私は後ろでワーワー言ってる姫乃ちゃんを引っ張りながら、ちょっと自分も楽しみつつ、水族館を満喫した。