「…あ……//」
私を見たその子は、急に頬を赤らめだした。
「ごめんね?ぶつかって。ところで、君は1人なの?」
この子の近くには、保護者みたいな人がいないみたいなので、心配になった私は、彼女にそう尋ねた。
「え…えぇそうですが。わたくし、ちょっと外に遊びに来たんです」
ロリータファッションを思わせる、ひらひらのスカートを翻し、彼女は得意げに胸をはる。
「だ…大丈夫なの?」
私が不安げに聞くと、
「大丈夫です…」
彼女も少し不安そうに呟いた。
探してあげたほうがいいよね?
「あっ私、昴っていうの。君は?」
「わたくしは姫乃です」
「姫乃ちゃんか…じゃあ、私が一緒に探してあげようか?」