どうしても私に重ねてしまう。
私よりもずっと、海ちゃんのほうが辛いのはわかる。
でも、似てるんだ。私達。

「…昴っち、途中、聞いてくれる?」

優しい声色の星に、私はコクコクと頷いた。

「…でもね?俺、昴っちとか…生徒会のメンバーに救われたんだ。いつもどこかで無理して笑ってた俺は、皆に出会えて、気付かないうちに本気で笑えてた。ありがと。そして、海に少しでも笑顔が戻ってよかった。昴っちに今日、来てもらってよかった。あんな笑顔、人には滅多に見せないのに、普通に笑えてた。ありがとう…」

「…クッ…それは、星が海ちゃんを支えてたからだ…よっ…お姉さんが、海ちゃんを抱きしめたからだよ…?私のお陰だなんて…そんなの星とお姉さんが海ちゃんの闇を取り除いてきたからでしょ?自分を削ってまで、海ちゃんを想ってきたからでしょ…!!」