「まずは…」

ハンバーグだな。
あぁ…最初に皆に会ったときのこと思い出すなぁ。
あれは確か、羅々がやらかしてくれたんだっけ(笑)

…だから、やっぱり煮込みかな。

懐かしい思い出に浸りながら、着々と準備していく。

誰かの為に作る料理は、私を弾ませる。

今度渉にぃとか茅玻琉、架唏琉にも作ってあげよう♪

鼻歌を歌い出す私に、

「…昴っち、ずいぶんとご機嫌だねぇ?海」

「うん!!カイね?すぅお姉ちゃん好きー♪」

「………ふふ。そっか。俺も…昴っち大好き。海とはやっぱ気が合うよねー♪」

「ねー♪」

…星と海ちゃんがこんなふうなことを話しているなんて、勿論知らなかった。