「昴っち、うちに来て!一緒にご飯食べよ?」

「……食べよ〜すぅお姉ちゃん」

「へ?いいの?」

さっきの耳打ちはこれだったのか。
嬉しいなぁ…♪
ていうか私、さっき海ちゃんのこと怖がらせたのに大丈夫なのかな?

「いいから誘ってんでしょ〜?」

「「ねー!!」」

2人は顔を見合わせて、クスクスと笑っている。

「じゃ、じゃあ…お邪魔します」

「やったねー海」

「……♪」

海ちゃんは星と手を繋ぎ、歩きだしたので、私も後を追った。

サワッ

「…?」

私の右の指にサワサワと何かが当たっている感覚がする。
右手を見ると、海ちゃんが腕を挙げて私の右手を掴もうとしていた。