私は、星の後ろに隠れてしまった海ちゃんに、

「あ…ごめんね?びっくりさせちゃったよね…」

静かな声で語りかけた。

「海?大丈夫だよ〜この昴お姉ちゃんはね〜とーっても優しいんだよ?だから、隠れなくていいよ」

星も、自分の背中に隠れている海ちゃんに、少し微笑みながら手をまわして、よしよししている。

「……」

星が言ったからだろうか、ぴょこっと少しだけ顔を出す海ちゃん。

まだビクビクしてる。
やっぱり私が怖いのかな?

私は少し屈んで、海ちゃんと距離をとり、

「こんにちは、海ちゃん?私は昴。すーばーる、です。よろしくね?」

自己紹介を試みた。

「……すぅ…お…ねぇちゃ…?」

すると、小さい声だけど、海ちゃんが私の名前を呼んでくれた。