「執事、お前も大変だろうが頑張れよ」

「はい。叶様、健闘を祈ります」

何?
この2人。
仲良くなってる…?

「では昴様、寮までお送り致します」

「あっうん!ありがとー神田」

「じゃーな、昴。また明日」

「また明日ね〜」

車のドアが閉まると同時に、

「昴っ」

「?」

辰志の声が聞こえた。

口パクで、何かを伝えようとしてる。

「こ・ん・ど・は・ふ・た・り・で」

辰志はそう言って、不敵に笑ったように見えた。