【最終戦ー9】


「…………?」








ファイアは
礼子の真後ろで
その動きを止めていた。







体が……動かない…






横を見ると、
変なメガネをかけた
オッサンが、
プルプルしながら
金縛りをかけているのが
見えた。







「れ、礼子君…
最後まで油断は
禁物だよ…」








「あ!!!!!
オッサン!!!」








間一髪、
オッサンが礼子を
救っていた!







「逃げたんじゃ
なかったの?」








「どうしても
気になってね……

と言うか、私の力じゃ
コレが限界!

ヒィ、早く何とか
したまえ礼子君!」






自分より
5つもランクが上の
社長に金縛りを
かけているオッサンは、

恐ろしくて
ビクビクしている。







「キャハハハ!!
おもしろ!!
しばらく見とこ!」







「アホか!!
早く礼子君!
こ、こっえ~~!!」







オッサンは
ファイアに
目を合わせないように
金縛りをかけている。







「はいはい、
しょうがないな」







礼子はファイアに向くと
軽い衝撃波で
吹き飛ばした。







ずざざ~~!







ファイアは
ネクロとゴーゴンの
2人のとこに
また戻された。








「君はいけない子だね!
女の子を後ろから
襲うなんて
法律違反だよ?」








「いやいや礼子君。
霊に法律ないから」








おお!


やっぱ
オッサンがいると
違うな!!








ツッコミのキレがいい。







「君達にありがたい
言葉聞かせてあげる!」








ボフン!と
礼子は特殊能力を使い
ある人を召還した