【最終戦ー4】


「ブタ夫…だと?」






ファイアがそう聞くと、
礼子は女子高生っぽい
ノリで笑った。









「キャハハハ!!
本当に知らないの?
バラチンだよ!?
おっくれてる~~★」








礼子が言うバラチン…


それは
「豚バラ肉とチンピラ
奥さん」
のことである…








一体、どういう事で
あろう??








そんな様子の三人に、
礼子は説明をしてあげた









「あたしの特殊能力は
『ドラマを現実世界に出す』
能力だよ!
こいつ、バラチンの
キャラクター!!」







キャッキャと礼子は
笑っている。








そんな能力
本当か嘘かどうでもいい








そんなバカにしている
特殊能力に
ネクロの怒りに火を
つけた!!








「ふざけるなあぁぁぁ!
悪霊達よ!
コイツを殺せえ!!
サウザンゴースト!!」







その音色で千の悪霊が
一斉に襲ってきた!!







すると、
礼子はブタ夫を操り
横に寝かせた。







「ぐごごごごごごごご
!!!!!!!!!!」







眠ったブタ夫から、
とんでもない
いびきが発せられた!!







う、うるせえ








「ぼ!僕の音色が!!」







そのブタ夫のいびきで
完っ全にネクロの
ピアノの音は
かき消された。







当然、千の悪霊達も
地面に沈んでいく。







「アハハ、ブタ夫の
いびきはマンションの
住人をたたき起こす
100メガホーンよ!」







「ぐあああ!止めろー!
その不協和音!」







絶対音感を持つ
ネクロには、
その不快な音は
耐えられず、

屋上へと
落ちたのだった…