人と妖怪が共存する町「阿弥樫町(あやかしちょう)」
普段は平穏な町に突如として起こる“神隠し”
ひとり、またひとりと消えていく人。
容疑者に仕立て上げられたのは雪女と人間の半妖である冬矢だった。
一見ただの事件だが裏では冬矢とその周りの人々を取り巻く因縁があった。
真の黒幕が現れた時、阿弥樫町に住む妖怪と人々は…――
73ページと短く感じられると思いますが、73ページの中に面白さがギュッと濃縮されたような小説でした。
主人公の冬矢がかすむくらい強烈な登場人物の数々とテンポの良い進め方に飽くことなく最後まで楽しめました。
魅力的な登場人物の中でも私が特に好きなのは陰陽師の秀明。
ラスト、山姥を追い詰める秀明はとてもかっこよかったです!
京言葉でじわじわ攻める感じが最高でした。
他にもまだまだ魅力あふれる登場人物がいるのですが、書き切れませんので是非読んでみてください。