「ぎゃぁぁあああああああ! 無理ぃぃいいいい! マジ無理!」
山姥が恐ろしい二人に囲まれた時と代わり、がしゃどくろと対峙している百鬼の中で浮くほどに騒ぐ妖怪がいた。
「うるさい黙れ天邪鬼がっ!」
「うるせぇー! 俺は、お前らと違って、弱々しい妖怪なんだから無理だよっ無理!」
天野魁人でした。弱い妖怪なんだろうけど、騒ぎ過ぎだと言わんばかりに周囲の妖怪が睨みつける。天野はそんなことお構いなしに騒ぐ。
「だって俺、弱いもん。あんなバカでかガイコツ相手にできねぇよ助けてぇええ~」
「あー……カラス先生、一つお願いします」
「了解」
こうしている間にもがしゃどくろは百鬼を攻撃している。たったひとりにふざけられては困るのだ。天邪鬼の特性を利用するしかないので、面倒くさいと烏丸は毒づくことはせずに、さっさと行うことにした。
「天野魁人、お前は本当に弱い妖怪だ」
「……………冬矢に言われなきゃテンション下がる」
ちょっとムカついた。
そんな時に、がしゃどくろの手が天野の頭上から潰さんと迫ってくる。
「天野、上ッ!」
「えー、志村~後ろ~じゃなきゃテンションあがりませーん」
相変わらずふざけまくる天野。その頭上に迫る手が潰す事を確信した。
――ズガガッ
「だって、俺弱いんだもん」
そう言いながら、天野はがしゃどくろの肩に立っていた。
手はそっとしゃれこうべに触れる
「だから、こんな化け物、相手に敵いっこないんだよねぇ」
そう言いながら、天野はがしゃどくろの頭蓋骨を蹴飛ばした。
蹴飛ばしておいて、叶いっこないはないだろう。そんな言葉が口からもれそうになるのを烏丸と洋子は抑えた。
天野魁人は天邪鬼。相手の言う事の逆を行い人を惑わす。弱いと言えば言うほど、弱いと思えば思うほど、彼は逆に強くなる。
「だから、俺はこんな化け物に負けちゃう」
いたずらな笑みを、天野は浮かべていた。
山姥が恐ろしい二人に囲まれた時と代わり、がしゃどくろと対峙している百鬼の中で浮くほどに騒ぐ妖怪がいた。
「うるさい黙れ天邪鬼がっ!」
「うるせぇー! 俺は、お前らと違って、弱々しい妖怪なんだから無理だよっ無理!」
天野魁人でした。弱い妖怪なんだろうけど、騒ぎ過ぎだと言わんばかりに周囲の妖怪が睨みつける。天野はそんなことお構いなしに騒ぐ。
「だって俺、弱いもん。あんなバカでかガイコツ相手にできねぇよ助けてぇええ~」
「あー……カラス先生、一つお願いします」
「了解」
こうしている間にもがしゃどくろは百鬼を攻撃している。たったひとりにふざけられては困るのだ。天邪鬼の特性を利用するしかないので、面倒くさいと烏丸は毒づくことはせずに、さっさと行うことにした。
「天野魁人、お前は本当に弱い妖怪だ」
「……………冬矢に言われなきゃテンション下がる」
ちょっとムカついた。
そんな時に、がしゃどくろの手が天野の頭上から潰さんと迫ってくる。
「天野、上ッ!」
「えー、志村~後ろ~じゃなきゃテンションあがりませーん」
相変わらずふざけまくる天野。その頭上に迫る手が潰す事を確信した。
――ズガガッ
「だって、俺弱いんだもん」
そう言いながら、天野はがしゃどくろの肩に立っていた。
手はそっとしゃれこうべに触れる
「だから、こんな化け物、相手に敵いっこないんだよねぇ」
そう言いながら、天野はがしゃどくろの頭蓋骨を蹴飛ばした。
蹴飛ばしておいて、叶いっこないはないだろう。そんな言葉が口からもれそうになるのを烏丸と洋子は抑えた。
天野魁人は天邪鬼。相手の言う事の逆を行い人を惑わす。弱いと言えば言うほど、弱いと思えば思うほど、彼は逆に強くなる。
「だから、俺はこんな化け物に負けちゃう」
いたずらな笑みを、天野は浮かべていた。