父は悩んだ。自分があたしを見張れないと。

調度そのころ、父の友達のスナックの女の子がごっそり辞めた。パーティー券を売ったあとだったため、父にあたしを貸してくれと泣き付いた。

条件は、カウンターから出さない。送迎はタクシー。お酒は飲まさない。

父は、社会勉強との思いと、いい見張りがついたと快諾。あたしは大学生と偽り、スナックでアルバイトを始めた。当時普通のアルバイトだと時給700円くらい。あたしの時給は2500円。父後任のディスコに変わる遊び場をあたしは手に入れた。多額のおこずかいと共に。