いじめは、どんどんエスカレートした。

中学に上がるころには、ピークだった。学校に行きたくない…でも…家には居られない。

あたしは毎朝いつも通り学校へ出た。中学は自転車通学。いじめの対象のあたしには、一緒に行く人などいない孤独。

よく海に行った。今は綺麗に整備されてしまった所だが、昔は岩場で誰も来なかった。自転車を隠し、岩場に潜み…泣きながら海をずっとみつめていた。

学校から、家に連絡が行かないわけがない。…すぐにバレてまた…ダスキンで叩かれた。お灸も体のあちこちにされた…あたしの体は、手の指は寒さで霜焼けになりパックリとあき、背中にはいつもあざがあった。ももの内側や恥骨の周りは、お灸の火傷でただれた。治るのに、長い月日がかかった。