どうして泣いているのですか?







そろそろ体を支えられなくなってしまいました。

ガシャンと倒れこむわたし。

支えてくださったのはもう立派に成長したソール様。

けれど泣き顔は小さい頃のままですね。

「ねぇ、リーフィア。俺、もっと一緒に居たかったよ」

ええ、わたしもです。

「魔法エンジンの延長が出来ないか調べたけど、わからなかった」

そのために帰りが遅かったのですか?

「ごめん。リーフィアが居なくなると思うと、まともに顔見れなかった」

だから避けていたのですね?

「ねぇ、死なないで」

・・・・・・無理なのです。









泣かないでください。

笑ってください。








もう声がでるかわからないけれど、

伝えようと思います。




「旦那様、奥様。わたしを作ってくださってありがとうございました。

感謝してもし尽くせません。

ソール様。あなたの傍に居られることがわたしの存在意義でした。

この7年間、すごく、すごく、自分が人間なんじゃないかと思える程、

楽しかったのです。

ありがとうございました。




――・・・あなたをこれからも愛しています」







end.