「まあ…うん、いい。
うるさい、ってイメージはこの際ほっとこう。
で、キミは?
同じクラスだと思うけど…」
「俺は堤 健(ツツミ ケン)」
おー!
苗字も名前も漢字一文字!
カッケー!!
…って、そんなことはどうでもよくて。
「健か。
知ってるかもしれないけど、俺、古川俊輔。
よろしく」
「…おう」
どうも健はあまりお喋りではないらしい。
どっかの誰かとは大違いだ。
「なあ、お前ってさ」
「ん?」
ジャージに着替えてからお互い喋らなくて。
その沈黙を先に破ったのは健だった。
「…千尋と、どういう関係なワケ?」