「さあーてとっ!

部活、行くかあ」


まだ頭を抱えている慎太郎を無視して俺は鞄を持って立ちあがる。

スポーツ推薦で入った俺たちは今日から部活に参加することになっている。



「…あっ!ちょっと待て!

俺も行くから!」


って、お前一緒に来たって目的の場所、違げぇだろーが。


なんて思っていたけど、


「あれ?部室、隣じゃん」

なんでバスケ部と野球部の部室が隣?


俺と慎太郎ってもしかして、離れられない運命?

…やめろよっ!気持ち悪いっつーの!


長ったらしい独り言を呟いて


「じゃ、健闘を祈る」

そう慎太郎に言い残し、部室に入った。




「…あ、ちわっす」


先着1名。

ちなみにコイツ、同じクラスだった気がする。



「あ、キミ、あれだよね。

よく前のほうで騒いでる…古川、だっけ?」


前のほうで騒いでる、って言われた!

どーしてくれんだよ!慎太郎!


お前のせいでとんでもないイメージが俺についただろーが!!