泣いてる私を見てぶつかった人は慌ててしまってる。




「……すみません……大丈……」



“大丈夫です”と意地を張ろうとすると…。




「大丈夫じゃないでしょ!!ほら。こっち来て」



「っ…!?」



突然、手を引っ張られて人がいない資料室に連れてこられた。




「ここなら思いっ切り泣けるよ?」




そうやって優しく微笑む男の人。



「…あの…」



「ケガはしてないみたいだね?ごめんね」




手を合わせて謝る男の人。






「あのっ!!」