「井出。」

井出は爆笑した。

「せめて下の名前にしてよ(笑)」

井出は手元のボールペンを
くるくる回しながら私を見てる。

あんな整った笑顔で
見られたら死ぬって。

「あ…っあたし帰る!!」


「えっちょ待っ…」

私は勢いよく走っていった。