美大イベント当日。 あたしはこの上ないくらい緊張していた。 恐怖で全身が灰になってしまいそうなくらい。 美大についてパンフレットが示している教室に向かっていると、心臓がまわりに聞こえそうなほど高鳴って全身が沸騰しているかのように熱く、握りしめた手は汗ばんでいた。 あの人の瞳に映った自分をみるのが怖い。 化け物の姿を。