―ガチャガチャ…―



「…えっ…!?……誠…?」



「………ただいま…」



「誠っ!!!」



すごい勢いで立ち上がった



「おかえりっ、誠」

あたしは手を背中までまわしてぎゅ〜って抱き着いた



誠はだまって頭を撫でてくれる



「…コト、ちょっと離れて…」



「…や………」



「…………水飲むだけだから…」



「………」



あたしは腕をほどいて
誠の手だけを握った



「……なんで今日…そんな甘えてんの…?」



「えっ…べ、べつに………」



さっきのデートに妬いてるの…

なんて言えないよ

仕事だもん……



「……………ああ……」



「えっ!?なんでもないってば!」



ちょっとだけ笑ってる誠…



わかったのかな……?



「…ご…ごめんね……」



「…なにが?」



「……だって…」



「いんだよ…可愛いから…」



またフッ…て笑う…

もうかっこよすぎる…



無口だけど

無表情だけど



優しくって

あたしのこと大事にしてくれる…



誠大好き………