あの日から一週間経った。
私の仕事はと言えば、
毎日着物を着せてもらい、
メイクとヘアーをやってもらい、
お客様をもてなすだけ。


普通、こんな仕事で50万も
もらえるはずもない、世の中の
人に申し訳なくて、私の性に
合わない。

Ryuseyの考えることが
全くわからなかった。


私は人形じゃないし、
そんなキャラじゃないし、
はじめは、これから仕事
増えるんだろうと我慢してた
けど、Ryuseyは一向に
私に何かやらせる気配はない。


(ん〜!なぜだっ!?)

とRyuseyに叫びたいほど
やることのない暇な時間を
過ごしていた…

しかし、我慢できなくなった私は
思い切ってRyuseyに
話しかけた。


本当はすごい緊張するから
自分からは極力話し掛けたくは
ないんだけど――…