「先輩?大丈夫ですか?」


抱え起こし、ベッドに寝かせる。


腕の中で荒い呼吸を繰り返していた。



気持ち良い、冷たい感触。


懐かしい記憶の欠片。


よく怒られたっけ




でも、嬉しかったよ。



誰?…じゃないよね。



こんなに大きくないから



だって…は……





薄っすらと瞳を明けると、心配そうに自分を見つめる表情(かお)があった。