「手…繋ぐ?」 それは突然やってきた。 初めての幸せが天から舞い降りてきたかのように。 私は黙って横を歩く彼を見た。 「ごめん俺おかしいな。」 「ううん、違う。」 緊張が解けたように私は笑って、 彼に寄り添い、手を繋いだ。 あなたと手を繋いだ瞬間のことは 今でも忘れられない私の思い出。 すごく小さな すごく幸せな 一瞬の思い出。 私はこの日のことは忘れない。 あなたもどうか忘れないで…