松岡「…!西園寺組…。」




その場の空気は、
一瞬で凍りつきました。




義男「だから、今家には篤也はおらんのじゃ。この件は、わしが吉田組引き連れて、何とかしておくからの。わかったらはよォ帰り。」




義男総長は紙切れを
グシャグシャと握りしめました。



小嶋「あーちゃん……」




小嶋や牧野、松岡が
うつむいたその時。

空は立ち上がって言いました。




空「義男総長。ボクも篤也を助けたいです。連れてって下さい」



小嶋「…空?」




義男総長は眉間にシワをよせ、
首を横にふりました。




義男「ならぬ。おぬしらは帰るのじゃ。」



空「ボク、篤也に助けられました。だから、今度はボクが助けてあげたいんです、お願いします」



小嶋「オレもだ!あーちゃんを助けたい!」



松岡「俺もお願いします。」



牧野「俺も、だ。」




四人はまっすぐ義男総長を見つめ、
頭を下げました。



空、松岡、牧野、小嶋「…お願いします。」




義男「…おぬしら、ケンカとは何かを知っておるか。」




義男総長は立ち上がって
言いました。



義男「来い。見てやる。」