篤也「必要ない人なんか、この世にはいないって。生まれたことには、何かしらのワケがある。おまえは、なにかに必要とされたから生まれてきたんだよ。…ちがう?」




篤也はにこりと笑いました。




空「なにが…、なにがボクを必要としてるのさ。」




空がかすれた声で言いました。




篤也「それはこれから見つけるものじゃない?ちなみに今は、おれたちがおまえを必要としてる。それがおまえが今生きてる意味!…友達じゃ、必要価値にならない?」



空「友達…?」



篤也「クラスメイトって、自動的に友達でしょ。ね、小嶋?」



小嶋「ッたりまえよ!あーちゃんのダチは、オレのダチ!まったく、手のかかるダチだなァ。」




小嶋はニヤリと笑いました。




篤也「ね、牧野?」



牧野「あたまりまえよ。あーちゃんの友達は俺の友達。まったく。手のこんだ友達だなあ。」



小嶋「オレのマネすんな!てかなんか、ちょっとちげーし!」