屋上。


篤也は空を探しました。

でもよく考えれば、
篤也は空を知りませんでした。




篤也「…ん?」




篤也は屋上の真ん中で一人、
寝ている男を見つけました。




篤也「ん!あれが空かな!」




篤也は男に走り寄りました。




男は、寝息をたてながら寝ていました。
呼びかけても起きません。



篤也は黙って、
その男を真上から覗き込みました。




篤也「こいつ、童顔だなあ…」